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町長室

山都町長 甲斐利幸

甲斐 利幸
1942年生まれ
趣味:山歩き、ドライブ
モットー:誠実一路

経歴:
H3.4矢部町長 第1期目就任
H7.4矢部町長 第2期目就任
H11.4矢部町長 第3期目就任
H15.4矢部町長 第4期目就任
H17.3山都町長 第1期目就任
H21.3山都町長 第2期目就任
  
町長室から 甲斐利幸

 徳島県上勝町で全国棚田サミットが開かれました。農水省が景観などに優れた全国の棚田100箇所を「棚田100選」して認定したのを記念し、毎年全国各地で開催されているものです。徳島県上勝町は、高齢者の方々が料理の添え物(飾りや敷物など)として使う、木の葉などを山採りして料亭などに出荷、大きな産業として確立し、全国から驚きの評価を受けています。その成功までの苦労話や失敗談を映画化するそうです。田舎にあっても、知恵と工夫によりビビットな輝きが見られます。さらに上勝町は環境行政に熱心な町でもありチリが路傍に見あたりませんでした。
条件不利地域にあっても、日本の農業農村の原風景を農業の営みの中で保全しています。そこには、永年にわたっての美意識が自然と根付いていました。効率主義だけにとらわれずに、日常の生活環境がどうあるべきか、景観はどうあるべきかを論じあいながら、圃場整備が進められていました。標高が高く、地形にも恵まれない土地を、矩形という固定概念にとらわれない姿で整備していました。価値観は時代背景を写すこともありますが、この地区の選択は、後々にも不易の評価を受けるものと思います。
 山都町では島木峰地区、菅地区の2ヵ所が農水省から棚田100選として認定されています。さらに昨年、通潤橋と白糸台地が文部科学省から重要文化的景観として認定されており、町内3ヵ所が全国から認められていることになります。
 その棚田サミットが来年山都町で開催されます。全国から500人を超える参加者がこの町を訪れます。都市部の皆さんが田舎の風景にノスタルジーを覚え、田んぼのあぜ道をゆっくり散策されることでしょう。
 条件の厳しい農業・農村でありますが、私は今、人々の田舎や自然への緩やかな回帰現象を実感しています。あまりにも隣が近いために起こるトラブルや、近所づきあいの不得手から、喧噪の中の孤独感にさいなまれる社会問題などは田舎にあっては希有なものです。
 私たちは、誇るべき山都町に住んでいます。きれいな環境は人の品格を高めます。家、屋敷を美しくし、山都町全域でチリのポイ捨てのない公園高原都市をめざしたいと考えています。人をもてなす気持ちも培いたいものです。

 
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